【第3回】取材当日までに準備しておきたいポイント~ましろ流!インタビュー記事の書き方を徹底解説~

【第3回】取材当日までに準備しておきたいポイント~ましろ流!インタビュー記事の書き方を徹底解説~

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「インタビュー記事の書き方を徹底解説」の連載、第3回です。

第2回の記事をもとに、インタビューしたい方に取材を申し込み、無事に承諾を取りつけられたと仮定します。いや、させてください(何)。

これで第一関門はクリア。というわけで今回のテーマは、取材当日まで行うべき準備について。

「インタビューなんて、その場で話を盛り上げられればいいんでしょ?」とあなどるなかれ。いかに入念な準備ができるかで、インタビューの成功、ひいては記事の面白さが決まると言っても過言ではないのです。

ぶっつけ本番ではダメなの?


「あまり準備しすぎると、形式的な質問ばかりになって臨場感のないインタビューになるのでは?」と考える方もいるかもしれません。

しかし、やはりインタビューの事前準備は必須だといえます。たとえアドリブを駆使して話が盛り上がっても、それは「インタビュー」ではなく、ただの「雑談」。いざ帰って記事を書き始めたとき、訊きたかったことが訊けていなくて内容の薄い記事になってしまう可能性があるからです。

また、準備をせずに取材に臨むのは、インタビュイー(取材相手)に対して失礼にあたります。「この人、自分のこと何も調べていないんだな」と不信感を持たれてしまったら、有意義なインタビューはできません。

逆に、インタビュイー自身も忘れていたようなことまで調べられていれば、相手方も取材に協力的になってくれるはずです。人は、自分に興味・関心を持っている人に心を開くものだからです。

インタビュー前日までに準備するべきこと

ひとくちに「準備」といっても、具体的に何をすればいいのでしょうか?

私自身も試行錯誤中ですが、最低限、以下の内容は取材当日までに必ず行うようにしています。参考にしてみてください。

インタビュイーについて徹底的に調べる


第一に、インタビュイー自身の経歴を調べるのは必須事項です。今どんな仕事をしているかはもちろん、昔の経歴もできる限り調べ尽くします。

例えばマンガ家の方だと、以前は会社員だった、あるいは今も働きながらマンガを描いている(兼業作家)方も大勢いらっしゃいます。そこからなぜマンガ家を目指すようになったかなどは、対面インタビューでもない限り、なかなか訊きづらい質問ではないでしょうか。

逆に、過去に何をしていたのか分からないのであれば、それがそのまま質問項目になり得ます。

情報収集に役立つ媒体としては、以下のものがあります。

本を出版している方であれば、その著作には必ず読んでおきましょう。

絶版でもう売っていない、雑誌にのみ掲載されて単行本化されていない場合も、国会図書館で閲覧できます。国会図書館まで行けない方は、遠隔複写サービスを利用するのがおすすめです。

ブログ・個人サイト

インタビュイー自身が運営しているブログや個人サイトは、相手の人となりを知る最高の情報源になります。ぜひチェックしておきましょう。

SNS

Twitter、Facebookの投稿もひと通り確認しておきましょう。最近は、ブログや個人サイトを持っておらず、SNSだけを利用している方もいらっしゃいます。

一方、RTなどのノイズも多いため、キーワード検索機能をうまく使って効率的に調べることが大切です。

過去のインタビュー記事

他のメディア(WEBサイト、雑誌)で、すでにインタビュー記事が公開されている場合は、その記事にも目を通します。

独自性の高い記事を書くためにも、過去の記事と構成・質問内容が被らないようする必要があるからです。「以前のインタビューではこう仰っていましたが……」と、その記事からさらに話を広げるのも面白いでしょう。

質問項目をリストアップする


インタビュイーのリサーチが終わったら、次は取材当日の質問項目をリストアップします。

私の場合、1時間のインタビューであれば、おおむね10~15個の質問を用意するようにしています。

質問項目を考える上で押さえておきたい主なポイントは、「調べても分からなかったこと」「調べていてもっと詳しく知りたいこと」「記事を読む読者が疑問に感じるであろうこと」の3点。

そうはいっても、はじめのうちは何を訊けばいいのか分からないかもしれません。その場合、他のライターが書いたインタビュー記事の質問項目をお手本にするといいでしょう。

……というわけで、手前味噌ですが、私が執筆したインタビュー記事のリンクを貼らせていただきます。参考になれば幸いです。

また、作成した質問リストは、事前にインタビュイーにもお伝えしておきましょう。

準備が必要なのは、私たちライターだけでなく、相手も同じ。いきなり難しい質問をされても、すぐには答えが出てこず、取材時間が足りなくなるかもしれません。

何を訊かれるのか事前に分かっていれば、当日までに回答を考えておいてもらえるため、より深く、より多くの話が聞き出せるようになります。

インタビュー記事の構成を作成する

え、まだインタビューをしていないのに? と思われるかもしれませんね。

しかし、取材の目的と、おおまかな質問項目が決まっているのであれば、インタビュー前でも記事の構成は書けるはずです。具体的には、リード文、質問項目など。もちろん、回答の部分は空白で。

インタビュー記事は何かと時間がかかる仕事なので、先にできるものはなるべく前倒ししておきましょう。小さな積み重ねが、全体の執筆時間の短縮につながります。

ただし、構成をガチガチに固めすぎると、「構成通りの記事を書く」ことに固執してしまい、取材当日の相手の回答を誘導してしまう可能性があります。少し大雑把に作るくらいがちょうどいいと思います。

取材場所へのアクセスを確認する


取材場所までの交通手段、移動時間なども必ずチェックしておきます。

遅くとも30分前には到着し、万全の準備を整えて相手を出迎えましょう。取材に限った話ではありませんが、遅刻はもってのほかです。

また、取材場所がカフェやレストランの場合、可能なら実際にそのお店に行き、下見をするのをおすすめします。

いざ当日行ってみたら、満席で中に入れない、隣の席との距離が近すぎて落ち着かないといった問題が起こらないよう、混み具合や座席の配置を確認しておきましょう。

まとめ

  • 対面インタビューできるのだから、直接でしか聞けないことを質問するためにも事前準備は念入りに
  • 取材相手の経歴やブログ、過去のインタビュー記事をくまなくチェックし、質問項目をリストアップする
  • 記事の構成もインタビュー前に作成しておくと、執筆時間を短縮できる

今回は、取材当日までの準備について解説しました。

とはいえ、「どこまで相手について調べればいいのか?」という問いには答えがありません。調べようと思えばいくらでも調べられますし、他にもライティングの仕事を抱えている方だと、あまり時間をかけすぎるわけにもいきません。

ある程度調べても分からないことがある場合は調査を打ち切り、「不勉強で申し訳ありませんが……」と、それ自体を質問項目にしてしまう思いきりも時には必要になるでしょう。

次回 →いよいよ取材当日!相手の本音を引き出す質問術

前回 →取材の申込み時には、企画書を作成しよう

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4コマ好きのフリーライター兼ブロガー。最近はインタビュー記事にも挑戦中。

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