【第5回】インタビュー記事の種類と、それぞれの特徴~ましろ流!インタビュー記事の書き方を徹底解説~

【第5回】インタビュー記事の種類と、それぞれの特徴~ましろ流!インタビュー記事の書き方を徹底解説~

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「インタビュー記事の書き方を徹底解説」の連載、第5回です。

取材の下準備をしっかりと行い、当日のインタビューも滞りなく終わって、ほっと一息ついたころだと思います。あとは、ひたすら記事本文を書いていくだけ。

しかし、ここでひとつ問題が。インタビュー記事って、書き方がいくつもあるんですよね。質問形式のものがあれば、ドキュメンタリー形式のものもあったり。

そこで今回は、インタビュー記事の文体の代表的な種類をいくつかご紹介したいと思います。

どの形式にもそれぞれメリット・デメリットがあるので、掲載するメディアのコンセプトや、読者に何を伝えたいのかによって使い分けていきましょう。

インタビュー記事の種類


インタビュー記事の種類は、主に4つ。

  1. 質疑応答型
  2. 対談型
  3. ドキュメンタリー型
  4. エッセイ型

名前でなんとなくイメージがつくかもしれませんが、それぞれ詳しく解説していきます。

質疑応答型

インタビュー記事といえば、この「質疑応答型」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。私も、クライアントから特に指定がない限りはこの形式で書いています。

細かいフォーマットはメディアによって異なりますが、インタビュアー(質問する人)の発言は「――」、インタビュイー(インタビューを受ける人)の発言は「名前:」で表現されます。

リード文やまとめを除いて、ほとんど会話文で構成されているため、長文が苦手な方にも読んでもらいやすいのが特徴です。

インタビュー記事を書き慣れていない方は、まずこの形式で書いてみて、インタビュー記事のノウハウを積み重ねていくといいでしょう。

 

――インタビュー記事には、どのような種類があるのでしょうか?

ましろ:主に、「質疑応答型」「対談型」「ドキュメンタリー型」「エッセイ型」の4種類があります。

――「質疑応答型」とは、具体的にどのような書き方なのでしょうか?

ましろ:まさに、この例文のような書き方ですね。

 

【長所】
・質問と回答がはっきり分かれているため読みやすい
・ほとんどが会話文なので、長文が苦手な方にも読んでもらいやすい

【短所】
・後述の「対談型」に比べると、記事が淡白な印象になりがち

対談型

基本的には「質疑応答型」と同じ書き方ですが、インタビュアーの発言にもその人の名前が記載されるのが「対談型」。最近は、LINEのように吹き出し形式になっていることも。

インタビュアーとインタビュイーが対等な立場で会話している印象を読者に与えられ、取材の臨場感を一番ダイレクトに表現できるスタイルでもあります。

欠点、というより注意点は、良くも悪くもライターが前面に出てくること。この形式で記事を書きたいのであれば、ライター自身の個性や知名度も必要になってくるでしょう。

また、自己プロデュースに躍起になってライターが目立とうとしすぎるあまり、肝心のインタビュイーの存在感が薄れてしまわないように注意しなければいけません。

 

ライター:本日は、インタビュー記事の書き方についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

ましろ:こちらこそ、よろしくお願いします。

ライター:早速ですが、インタビュー記事にはどのような種類があるのでしょうか?

ましろ:主に、「質疑応答型」「対談型」「ドキュメンタリー型」「エッセイ型」の4種類があります。

ライター:なるほど。例えば、この例文は「対談型」になるということですか?

ましろ:その通り。よく分かってるじゃないですか。

ライター:いえいえ、そんな……(笑)

 

【長所】
・LINE感覚で、「質疑応答型」以上に気楽に読める
・取材当日の雰囲気をストレートに表現できる

【短所】
・質問と回答の境目が分かりにくい
・「ライターがしゃしゃり出ている」と読者に思われてしまう可能性も

ドキュメンタリー型

インタビュアーの質問は書かず、「地の文」と「インタビュイーの発言」で構成されるスタイル。新聞の記事などでよく見かける書き方です。

「質疑応答型」や「対談型」と違い、会話の流れをそのまま記事にするわけではないため、構成力と文章力が要求されます(もちろん、他の書き方でも必要ですが)。インタビュー記事を書き慣れていない方にとっては、少し敷居が高いかもしれません。

総じて堅苦しい文章になりがちなのもデメリットといえますが、学者や研究者など、真面目な方のインタビュー記事であればむしろメリットにもなり得ます。インタビューする相手や、掲載するメディアの雰囲気によっては、この形式が最適な場合も多いでしょう。

 

ひとくちに「インタビュー記事」といっても、その書き方は様々だ。フリーライターのましろ氏は、「インタビュー記事には、主に『質疑応答型』『対談型』『ドキュメンタリー型』『エッセイ型』の4種類があります」と語る。この例文のような書き方は、「ドキュメンタリー型」に分類されるだろう。その後も、実例を交えながらそれぞれの形式について説明するましろ氏の姿が印象的だった。

 
【長所】
・記事に論理性、客観性を持たせることができる
・インタビューでは語られていなかった補足情報や、ライター自身の意見も追記できる

【短所】
・地の文が多くなるため、構成力・文章力が要求される
・長い文章が苦手な読者には敬遠されがち

エッセイ型

こちらも「ドキュメンタリー型」と同様、ライターの質問は省略します。大きく違うのは、文章全体がインタビュイー視点(一人称)で書かれるということ。

「だったらインタビュイー本人に記事を書いてもらえばいいのでは?」と思うかもしれませんが、本業が忙しくて記事を書く時間がなかったり、そもそも文章を書くのが苦手な方も大勢いらっしゃいます。

「エッセイ型」のメリットは、まさにこの部分にあります。インタビュイーが持っている知識や経験を、文章力があるライターが記事にすることで、より分かりやすい内容になり、より多くの読者に読んでもらえるようになるのです。

余談ですが、世の中に出回っているビジネス書や芸能人のエッセイ本も、その多くはインタビューをもとにライターが執筆しています(いわゆる「ゴーストライター」)。もちろん、実際に本人が書いているものもあります。

 

ひとくちにインタビュー記事といっても、色々な書き方がありますよね。そこで今回は、インタビュー記事の代表的な種類についてお話ししたいと思います。
インタビュー記事には、主に「質疑応答型」「対談型」「ドキュメンタリー型」「エッセイ型」の4種類があります。この例文のような書き方は、「エッセイ型」に分類されるということです。

 
【長所】
・インタビュイーの経験や知識と、ライターの文章力を最大限活かすことができる
・インタビュイー本人が語りかけているように見えるため、読者に親しみを持たれやすい

【短所】
・掲載メディアによっては、ライターの記名記事にならない場合もある。

まとめ

  • インタビュー記事の種類は、主に「質疑応答型」「対談型」「ドキュメンタリー型」「エッセイ型」の4種類
  • それぞれに長所と短所があるため、掲載メディアや想定読者によって使い分ける
  • はじめのうちは、オーソドックスな「質疑応答型」で書いてみるのがおすすめ

今回は、インタビュー記事の主な種類を紹介いたしました。……が、これらをすべて使い分けられるライターは、実績が豊富な方でもそこまで多くないと思います。

私自身、今は基本的に「質疑応答型」で書いていて、昔ちょっとだけ「エッセイ型」(非記名)の仕事をしたことがある程度です。いつか、対談型のインタビュー記事が書けるくらい実績を積み上げたいですね。

そして、次回の更新分で、この連載も最終回となる予定です。どうぞ最後までお付き合いください。

次回 →インタビュー記事は「編集」してナンボ!

初回 →いよいよ取材当日!相手の本音を引き出す質問術

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4コマ好きのフリーライター兼ブロガー。最近はインタビュー記事にも挑戦中。

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